2013年3月4日月曜日

野鳥に関するサイエンスカフェに行ってきた〜アリスイとかササギ〜

最近になってサイエンスカフェというものが定着しつつありますが、ちょっと前ですがようやくそれに参加出来ました。
私が参加したのは若手の野鳥研究者によるサイエンスカフェが池袋で行われてるサイエンスカフェです。
その名もLifebirdと言います。
ちなみにfacebookのページもあります。

このサインエスカフェはずっと気になっていましたが、場所が池袋ということもありまして、ちょっと行くのを躊躇っていました。
横浜から遠いんですよ…!
ですが、Young探鳥会で頂いた資料を見ますとこの日のテーマが「アリスイとカササギ」とのことでした。
カササギといえば地元でもよく見かける鳥でしたので、「これは行かなくては!」となり、メールで参加登録を行いました。
こういう決断だけは早いのです。

当日。
 寒風吹き荒ぶ中、池袋駅の迷路で迷いましたがなんとか無事に会場のLampに到着しました。
こじんまりとしたカフェですが、ソファの座り心地も良くて、調度品も可愛らしいものが多くて居心地が良かったです。
そして、空いた座席が見つからなくて気付いたらスクリーンの正面の席になっていましたw
良い席を頂けて、個人的には満足ですw

まずは立教大学の方によるアリスイのお話です。
ちなみにアリスイはこのような鳥です。
 私は知らなかったのですが、アリスイは首をグネグネ動かすのですね!
その様が気味が悪いと思われて西洋ではよくないイメージとのこと。
さらに教えていただいたのですが、アリスイに関わるギリシャ神話でゼウスに対してイユンクスが浮気を唆し、それに激怒したヘラによってイユンクスはアリスイに姿を変えたとのことです。
そしてアリスイの学名がJynx torquillaといいますが、「イユンクス」が訛って「ジンクス」になったらしいです。
なので、おまじないですね。
そのため、アリスイは魔術の中でも重要な鳥らしいです。
うひょー、神秘的。
ちなみにイユンクスというブンブンゴマのような魔術道具もあるらしいです…。
また、アリスイは体長が18センチ程度で頭骨も小さいのですが、それに対する舌の長さが10センチ程度あるらしく、その長さの比率の割合がギネス記録に載ったという話もありました。
本題の研究に関してはアリスイの繁殖研究に関するものでした。
実際に日本ではアリスイに関する研究はほとんど進んでいないようです。
一応、北東北や北海道で繁殖しているらしいです。
そのため、基礎研究として今回このような研究を行ったようです。
研究内容の詳細は割愛します。
たぶん、そのうち論文で纏めてくれるはずです…!
個人的には繁殖のサイクルや産卵数等の話が聞けて面白かったです。

次は九州大学の方によるカササギの話です。
てっきり九州で研究をされているのかと思ったら、まさかの北海道でした。
研究費が大変そうだなぁという本題とあまり関係ないことを考えてしまったのは秘密です。
さて、カササギは元々日本にはいませんでした。
魏志倭人伝にもその旨が記載されているようです。
では、何故日本にいるのか。
それは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に持ち帰ったからと言われています。
カササギの別名が「カチガラス」と言われていて、その名前が縁起がいいとのことらしいです。
でも、実際に聞いても「カチカチ」とは聞こえないんですよね…。
うーん!
ちなみにこのカササギ、サガン鳥栖のマスコットキャラのベースにもなっているようです。
…これ、カササギなのか?
シンボルマークはカササギっぽさがありますが…。
うーん!!
さて、本題です。
こちらはカササギの営巣地に関する研究でした。
詳細はこちらも割愛させて頂きますが、考察部分は私の経験則に近いものがありました。
そして気になったのが、北海道では分布域が徐々に拡大しつつあるそうです。
カササギはヨーロッパでは小鳥を襲うのであまり良く思われていないらしく、今後このような問題も出るのではないかという考えもあるそうです。
でも、九州でもそれなりの分布ですから、既にそのような問題があっても良いような気がしますが実際はどうなのでしょうかね?
うーむ。
 色々不思議なことがありますが、それは研究待ちなんでしょうね。

発表が終わった後に司会をされた方に、
「今回使われたスライドをSlidshareに上げて頂きたいのですが…」
「まだ、論文を公開していないのでできないんですよー、すみません」
と言われてしまいました。
ちょっと残念でしたが、最前線の研究の内容に触れられたので良かったです。
そういうこともあって、研究部分はあまり書きませんでした。
 
今回初めてサイエンスカフェに行きましたが、想像以上に楽しめました!
参加費600円でお茶が一杯付いて、居心地よく興味深い話が聴けるのはとても良かったです。
そのうちまた参加したいと思います!
野生動物関連の公開講座やサイエンスカフェは少ないですので、こういう機会は大切にしたいです。
探せばあるかもしれないのですが、なかなか見つからないんですよね…。
他の分野も興味があるので、どのような内容のサイエンスカフェがあるのか探していきたいです。
個人的には自然言語関連のサイエンスカフェや公開講座があれば行ってみたいですね!

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